みなさんこんにちは!
今回は、前回投稿した「ヘイリー・ ソーファノス選手」のブログに続いて、彼女のチームメイトでもあり、オーストラリア代表のラクロス選手「オリビア・パーカー選手」にお話を伺いました。
このインタビューでは、オーストラリアのトップ選手としてプレーするオリビア氏が、ロックダウン中に考えていたことや、所属するチームが行った取り組みをについてお話いただきました。
早速、聞いてみましょう!!
『過去を振り返り、世界で求められるメンタルを磨く』
私の人生は、生まれてから今まで、ずっとラクロスと共に過ごしてきました。きっかけは私の父親です。私の父も、昔はラクロス選手として活躍していて、父親からラクロスの情熱を受け継ぎました。
そんなラクロス人生の中でも印象的だった出来事の1つは、2015年のU19ラクロスワールドカップです。世界を経験したことで、私や当時のチームメイトは、世界で戦っていくために必要な水準、要求されるハードワークのレベルを感じました。
私は普段、トレーニングや仕事ばかりをしていたこともあり、家にいる時間はほとんどありませんでした。過去2年間、私は常に生き急いでいるような感覚で、自分の精神状態について、立ち止まって考えることがありませんでした。そのため、このロックダウン期間は、自分の生活を振り返ることのできる、とても充実した調整期間になりました。
この期間は、読書にも時間を費やしました。試合の技術や体力面について書かれた本よりも、メンタル的な側面について書かれた本をたくさん読んでいます。私自身、高いレベルでプレーをしていく中で、メンタルの強さはフィジカルの強さと同じくらい重要だということを学んできました。先ほども言った、2015年のワールドカップ以降、メンタルレジリエンスやリーダーシップの構築に関する多くの本を読んでいます。
『ロックダウン中のトレーニングの準備』 話題をトレーニングの話に移しましょう。ロックダウンが始まってすぐに、チームの選手たちはリモートでのトレーニングを開始しました。
私たちのストレングスコーチであるショーン・ベイカー氏は、自宅でのトレーニングを用意してくれたんです。ロックダウン開始から数日以内に、ベイカー氏はトレーニングプログラムを作成し、選手たちは新しい環境ですぐにトレーニングできるようになりました。
ロックダウン解除後に、すぐにチームが次のトーナメントの準備ができるようにと、私たちが体力とコンディションを調整し、常に良好な状態でいられる環境を彼は整えてくれました。正直に言うと、彼が作成した自宅でのトレーニングプログラムは、普通にジムにいたときと同じくらい厳しかったです。(笑)
『繋がりを維持するバディーシステム』 ヘッドコーチのアダム氏は、様々な方法を通じて、チームのつながりを維持しようと責任のある仕事をしてくれました。 オーストラリア代表チームは、オンラインで繋がる事に慣れています。なぜなら、チームの一員は国中の様々な地域のチームに所属しているからです。中には、アメリカでプレーしている選手もいます。そんな事もあり、オンラインでのやりとりは頻繁に行っています。
このオンライン環境で、私たちは、バディーシステムを採用していました。親密に連絡を取り合うバディが週ごとに決められ、チームメイトとのつながりを維持する1つの機会となっていました。
また、チームメイトと顔を合わせ、その繋がりを維持するため、毎週日曜日の朝はビデオミーティングアプリを使用して、オンラインチームトレーニングを行っていました。
『SPTとトレーニング』
私たちはSPTをよく使用しています。SPTは、この難しい期間に、自分自身のトレーニングに責任を生むための優れた方法となってくれました。週3回のランニングセッションをGPSで計測し、総走行距離と高い速度域の走行距離が、その週の目標に達したかどうかをトレーニングごとに確認していました。
ロックダウン中、選手は自分のパフォーマンスを、自分で分析できる必要がありました。SPTはそのために素晴らしい役割を担ってくれます。
私は特に、GameTrakaのダッシュボードが大好きで、計測したデータを一度で見ることができる点が気に入っています。
先ほど出てきたストレングスコーチであるベイカー氏が、より細かいデータを調べていることは知っていましたが、選手自身がパフォーマンスデータ(例えば、試合やトレーニングで求められるスピード域に到達できているか、など)を確認できることは、とても良いことです。また、使用方法も本当に簡単で、機械に精通していない人にとっては、夢のような機械ですね。(笑)
『次の大会に向けて』
オーストラリアのラクロス協会は、すべての大会の開催を一時中断し、選手とチームの健康を最優先することを早期に決定しました。その結果、今年のオーストラリア選手権のような大会はキャンセルになりました。また、海外の試合でも、ロサンゼルスで開催予定だった大会が2021年1月まで延期されました。 これらの大会に参加する機会はなくなってしまいましたが、女子のラクロスワールドカップは2021年に開催される予定なので、モチベーションを落とすことはなく、その大会でプレーするために、熱心に活動をしています。 もちろん、国代表としてプレーする事に誇りを持っていて、金メダルを持ち帰りたいです。ワールドカップでの雰囲気は信じられないほど素晴らしいものであり、アスリートとして、この大会にかける意気込みは誰にも負けるつもりはありません。この気持ちをうまく説明することはできませんが、他の機会では、このような経験は得られないと断言できるでしょう。
『さいごに...』
いかがでしたか?
私は、このインタビューを聞いて、パフォーマンスを高める上では、フィジカルとメンタルの両方を強化する必要があることを再認識させられました。今年の大会がキャンセルになったことは非常に残念ですが、来年の活躍を期待すると共に、応援したいと思います。
また、インタビューの中でも触れられていた「機械の使用法がシンプルなこと」は、選手にとってだけではなく、指導者の方にとってもありがたいことではないでしょうか?
新しいシステムを導入したい!!しかし、使用法を学ぶのに時間はかけられないな・・・と思った方は、是非SPT GPSを手に取ってみてください!
『筆者 Daisuke Matsuuraについて 』
関西大学大学院卒。オーストラリア、ニュージーランドでラグビーコーチング、分析等を学び、現在はニュージーランドと日本でラグビーコーチ/アナリストとして活動中。コーチとして、ラグビーワールドカップの優勝を目指している。今後は、ヨーロッパやアルゼンチンへ活動を拡げようと計画中。言葉、映像、環境を操り、人との繋がりを大切にして、選手のパフォーマンス向上とチームの勝利を目指しています。
SNSにて、最先端のラグビーコーチ、アナリストとしての活動内容を日々投稿中!!
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