数ヶ月前に2019女子ワールドカップがフランスで行われました!! サッカー選手であれば、誰もが一度.... 「ワールドカップでプレーしたい」
と憧れるのではないでしょうか?
『データによるパフォーマンス管理』
近年「技術、戦術、メンタルトレーニングに加えて、フィジカル的な側面も女子サッカーは急激に成長しています。サッカーゲームそのものが進化し、ゲームの展開速度が急激に早くなってきました。そのためどんなレベルでプレーしても、サッカーには徹底したフィジカルの準備が必要だ」
とFIFA事務局長のサモウラ氏は言います。
2015年のFIFA女子ワールドカップでは、すべてのチームがGPSテクノロジーを利用しており、FIFAは貴重なフィジカル分析データを得る事ができました。
各チームは着用可能なGPSユニットを使用して、各選手の位置、速度、距離、心拍数などをすべて監視しました。
そして、このGPSから得たデータを分析する事で、各選手がいつ、どのようなパフォーマンスしたかを正確に把握する事ができ、その情報を使用し、チームの次の戦略を計画ができるようになったのです。
『フィジカルトレーニングの計画と準備』
選手へのフィジカルトレーニングは、サッカーのパフォーマンスを高める1つの大きな要素であり、技術、戦術、メンタルトレーニングと同じように重要です。
短期間で複数のゲームをする場合、パフォーマンスレベルを維持する為には、選手の身体的負荷を知る必要があります。
フィジカルトレーニングの計画と準備は、回復時間が限られている連続したゲーム中に選手のパフォーマンスを落とさない為にもとても重要です。
試合、またはトーナメント中に、選手のフィジカルに関する情報が多いほど、選手のパフォーマンスを維持する為の、計画が具体的になり、また怪我のリスクを減らすことができます。
『FIFAが発見した重要なデータ』
新たな発見FIFA分析レポートの主な発見は、外側の選手は1試合平均約10.2kmの距離を走り、その内訳は...
約2.3kmは中速度(12.1-18km / h)、
約395mは、ハードランニング(18.2-21km / h)、
約235mがスプリント(21.1-25km / h)、
約55mを最高速度(25km / h以上)
で走っている事がわかりました。
またトーナメント期間中の【平均最高速度は30.1km / h】であったそうです。
このW杯の総ランニング距離は、米国のセンターミッドフィールダーローラン・ホリデー選手の12,718mでした。
レポートでは、試合の進行とともに試合の強度と身体的負荷が増加していることがわかりました。
これは、選手のトレーニングと準備に大きな影響を与えます。
トーナメント中に記録されたデータは、コーチやワールドカップサポーター、将来ワールドカップを目指す選手にとってとても重要な指標となります。
『さいごに...』
いかがでしたでしょうか? GPSテクノロジーを使用すると、コーチは各選手のポジション負荷に応じて、チームの戦略を計画したり、フィジカルトレーニングセッションの設計する事がきます。
また、 GPSデータを見て、ゲームの最初と最後の15分間のランニング強度の差を示すことで、ゲームの疲労を追跡することもできます。
この違いは...
「選手の疲労とチームの体力を示す良い指標になります。」
これにより、コーチは、試合の負荷とトレーニングの負荷のバランスをとることができます。
『筆者 Daisuke Matsuuraについて 』
関西大学大学院卒。オーストラリア、ニュージーランドでラグビーコーチング、分析等を学び、現在はニュージーランドと日本でラグビーコーチ/アナリストとして活動中。コーチとして、ラグビーワールドカップの優勝を目指している。今後は、ヨーロッパやアルゼンチンへ活動を拡げようと計画中。言葉、映像、環境を操り、人との繋がりを大切にして、選手のパフォーマンス向上とチームの勝利を目指しています。
SNSにて、最先端のラグビーコーチ、アナリストとしての活動内容を日々投稿中!!
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